「相続が始まったけれど、まず何をすればいいんだろう」
「遺言や認知症対策を考えたいけれど、自分には何が合っているのか分からない」
「ネットやAIで調べてみたけれど、この方法を自分のケースで進めていいのか不安」
相続や生前対策のご相談では、こうした状態で来られる方が少なくありません。
それは当然だと思います。
相続や認知症対策には、相続登記、遺言、家族信託、成年後見、贈与など、さまざまな制度や手続きがあります。
情報自体は、以前より簡単に手に入るようになりました。
一方で、
「自分の場合はどの方法がいいのか」
「他に確認すべきことはないのか」
「この方法を選んだら将来どうなるのか」
まで判断するのは、簡単ではありません。
だから当事務所では、最初から「この手続きをしましょう」と決めつけることはしません。
まず、ご事情をしっかりお聞きします。
何をしたいのかだけではなく、
なぜそうしたいのか。
何に困っているのか。
この先どうしたいのか。
そこまで分かって初めて、その方に合った選択肢をご提案できると考えているからです。
■頼まれたことだけをするのが、専門家の仕事ではないと思っています。
たとえば、
「この不動産の相続登記をお願いします」
とご依頼いただいたとしても、その物件だけを名義変更して終わり、とは考えていません。
他に相続不動産がないか。
私道持分などが漏れていないか。
遺産分割の内容は将来を考えても問題ないか。
必要な調査を行い、気づいたことがあればお伝えします。
お客様は、法律や登記の専門家ではありません。
だからこそ、依頼された範囲だけを見るのではなく、お客様自身では気づきにくい問題まで確認することも、専門家の役割だと考えています。
■「この手続きをしたい」の一歩奥までお聞きします。
司法書士は「手続き」を扱う仕事です。
そのため、
「相続登記をしたい」
「遺言を作りたい」
「家族信託をしたい」
というご希望を聞くと、その手続きをどう進めるかに意識が向きがちです。
でも、その前には必ず理由があります。
「なぜ、その手続きをしたいのか」
さらにその奥には、
「何に困っているのか」
「何が心配なのか」
という本当の悩みがあります。
そこまでお聞きすると、
「その目的であれば、別の方法もあります」
とご提案できることがあります。
私は、専門家の差は単純な知識量だけではなく、お客様の本当の悩みに気づき、必要な知識を使って解決策を提示できるかどうかにも表れると考えています。
そのため当事務所では、面談の時間をとても大切にしています。
■情報が増えた時代だからこそ、「自分の場合」を一緒に考える。
今は、検索すれば法律の情報がたくさん出てきます。
AIに質問すれば、制度や手続きについて詳しい回答を得ることもできます。
情報収集の手段として、とても便利な時代になりました。
ただ、一般的に正しい情報と、その方法が自分や家族にとって最適かどうかは別の問題です。
家族関係、財産の内容、年齢、今後の生活、相続人同士の関係。
条件が一つ変われば、選ぶべき方法が変わることもあります。
私たちが提供したいのは、単なる「情報」ではありません。
集めた情報をその方の事情に当てはめ、
「あなたの場合は、こう考えた方がいいと思います」
と理由まで含めてお伝えすることです。
■納得して決めてもらうことを大切にしています。
専門家から言われたから、そのまま手続きをする。
私たちは、そういう進め方をしたいとは思っていません。
選択肢があるのであれば、それぞれのメリットだけでなく注意点も説明します。
そして、
「なぜ、この方法を選ぶのか」
をご本人にも理解していただいたうえで進めます。
もちろん、方針が決まれば、その後の手続きはできるだけスムーズに進めます。
考えるべきところはしっかり考え、決まった後は速やかに進める。
それが、当事務所の仕事の進め方です。
■何も決まっていなくても構いません。
相続や生前対策について相談するとき、
「相談内容を整理してから行かなければ」
「何を頼むか決めてから問い合わせなければ」
と思う必要はありません。
むしろ、
「何をすればいいのか分からない」
「自分の考えている方法でいいのか確認したい」
という段階こそ、ご相談いただきたいと思っています。
お話を伺い、必要なことを調べ、選択肢を整理する。
そのうえで、ご自身やご家族にとって納得できる方法を一緒に探していきます。
手続きをするためだけではなく、何をするべきかを相談できる司法書士事務所でありたい。
それが、司法書士法人さえき事務所の考えです。