ご依頼の経緯
ご主人の急逝により、S様は相続税の納税資金確保のため、早急に不動産を売却する必要が生じました。ところが、不動産を売却するためには、まず名義変更となる相続登記を完了させる必要があります。
S様は、売却を予定していた不動産会社に「相続登記に強い事務所」を紹介してほしいと相談され、当事務所をご紹介いただきました。相続人が複数名いる上に不動産の件数も多く、手続きを一刻も早く進めることが最大の課題でした。
担当司法書士のコメント
今回の事例では、相続人全員が遠方に住んでおり、書類の取り付けには時間的制約が大きく影響していました。特に相続人5名のスケジュール調整が困難であったため、各自と個別にやり取りを行いながら、郵送やオンラインでの確認なども併用して対応しました。
また、不動産の数が非常に多く、中には共有私道や未登記の付属物件なども含まれていたため、詳細な物件調査を行い、登記漏れのないように細心の注意を払いながら登記対象物件をリストアップしました。
具体的には、
- 相続関係説明図の作成に伴う戸籍調査と取得
- 固定資産評価証明書を含む必要書類の収集
- 遺産分割協議書の作成および相続人への説明と押印対応
- 相続登記申請手続きの代理
を行いました。
さらに、売却に向けた登記手続きも併せて対応し、S様が不動産会社とのやり取りに追われることなく、納税期限までにすべての手続きを完了させることができました。
お客様からのメッセージ
期限が迫る中、大変な手続きをしていただきありがとうございました。相続人の調整や必要書類の手配、さらには不動産売却の登記まで、すべてを一貫して対応していただけたおかげで、私は本当に安心して任せることができました。自分たちではとても処理しきれる内容ではなかったので、専門家にお願いして本当に良かったと実感しています。今後また何かあれば、ぜひお願いしたいと思っています。