顧客概要
I様(50代・女性)は神奈川県相模原市緑区にお住まいで、亡くなられたお父様の相続手続きをご希望されました。被相続人であるお父様は、もともと韓国籍でしたが後に日本へ帰化されており、その特殊なご経歴から、相続手続きが一般的なものと比べて大変複雑なものでした。
ご依頼の経緯
お父様が亡くなられた後、相続手続きを進めようとしたI様でしたが、戸籍の取得や相続人の調査が非常に困難であることが分かり、ご自身で対応するのは難しいと感じたそうです。そこで、インターネットで「相続に強い司法書士事務所」を検索し、当事務所のホームページを見つけてくださいました。初回相談が無料であることも後押しとなり、「こういった事案も対応可能かどうか」をご相談いただき、問題ないと判断した上で正式にご依頼いただきました。
担当司法書士のコメント
本件の最大の課題は、被相続人が外国籍から帰化されていたという点でした。日本での戸籍をたどることができるのは帰化後からであり、それ以前の戸籍情報は韓国領事館を通じて取得する必要があります。また、帰化以前の情報をたどるためには、外国人登録原票の請求も行う必要がありました。
まずは帰化後の戸籍収集を行い、次に外国人登録原票を取得して韓国籍時代の身元情報を確認。そのうえで韓国領事館に対して、韓国籍時代の戸籍(除籍謄本など)を正式に請求しました。これにより、相続人の確定作業を無事に終えることができました。
相続人の確定後は、まず不動産の相続登記から着手。法務局と事前に協議を重ね、必要書類を正確に整えたうえで、登記申請を行いました。特殊な事案であったため、法務局との綿密なやりとりが必要でしたが、無事に登記が完了。続けて預貯金等の遺産の名義変更手続きも、各金融機関の窓口での確認を経ながら着実に進め、すべての手続きを完了させました。
お客様メッセージ
「父が帰化していたので、相続手続きがとても複雑でしたが、最後まで丁寧に対応してもらえて本当に助かりました。自分たちだけではとても無理だったと思います。さえき事務所さんにお願いして良かったです。」