■事例の背景
F様は大和市にお住まいの50代の男性。数十年前に建てられたご実家にはお父様が一人で暮らしており、他界後はそのまま空家の状態が続いていました。固定資産税の負担もあり、「このまま放置するのはよくない」と感じる一方で、相続登記や預金・証券などの手続きをどう進めればよいのか分からず、気持ちばかりが焦る日々だったそうです。
遺産は自宅不動産のほか、複数の銀行預金や有価証券があり、兄弟二人で平等に分ける方向で話が進んでいました。ただ、実際の手続きを進めようとすると、戸籍の収集や相続関係説明図の作成、遺産分割協議書の作成など、専門的で時間のかかる作業ばかり。さらに不動産を売却して現金化するには、登記名義の変更や仲介業者の選定、売買契約・決済なども必要で、個人で行うには負担が大きいものでした。
F様は「相続手続きから不動産売却まで、すべてを安心して任せられる専門家にお願いしたい」と考えるようになり、YouTubeで見た相続専門の司法書士法人さえき事務所に相談することを決めました。
■当事務所からのご提案
F様のご相談は、「不動産・預貯金・有価証券を含む全ての遺産を換価して兄弟で平等に分けたい」というものでした。単に相続登記を行うだけでなく、遺産全体の把握から売却・精算までを見据えた総合的なサポートが求められるケースでした。
まず当事務所では、相続人調査と遺産調査の徹底から着手しました。戸籍を全て取り寄せ、相続関係説明図を作成。お父様名義の不動産・預貯金・証券などを一つずつ調査し、全体の遺産目録を作成しました。これにより、相続人間で遺産の全体像を明確に共有できるようになりました。
次に、兄弟お二人のご意向をもとに、公平かつシンプルな遺産分割協議書を当事務所で作成。「すべての遺産を換価し、費用を控除した残金を二等分する」という基本方針を明文化し、相続人双方にとって納得感のある形に整えました。
不動産については、F様と弟様双方の代理人として、当事務所が主体となって売却を進行。まずは複数の不動産会社を比較し、査定額・販売戦略・手数料を丁寧に検証。最も条件の良い仲介業者を選定したうえで、司法書士が売買契約のリーガルチェックを行い、契約から決済まで全過程を同席・管理しました。
また、有価証券の名義変更や解約手続き、預貯金の払い戻しについても当事務所で一括サポート。各金融機関との書類調整や窓口対応もすべて代理で行いました。これにより、F様ご兄弟は一度も金融機関や法務局に出向くことなく、ご自宅にいながら相続と換価を完了することができました。
さらに、当事務所では通常から、遺産の中から費用を精算する方式を採用しています。相続人の持ち出し費用が一切発生しないように配慮しており、今回のケースでも同様にこの方法を適用しました。その結果、相続人双方にとって負担のない形で全ての手続きが完了。売却代金から必要経費を控除した残金を二等分して送金し、遺産整理を無事終えることができました。
■お客様の声
父の相続では、不動産・預金・証券などがあり、どこから手をつけてよいか分からず困っていました。兄弟間で平等に分けたいという気持ちはあったものの、登記や売却の手続きが多く、自分たちだけでは難しいと感じていました。
司法書士法人さえき事務所さんにお願いしてからは、相続手続きだけでなく、不動産の売却や金融資産の換価まですべてお任せでき、本当に安心でした。特に不動産の売却では、仲介業者の選定から契約・決済まで代理で進めてくださり、リーガルチェックも万全。トラブルの心配がまったくありませんでした。
費用も遺産の中から精算していただいたので、持ち出し負担が一切なく助かりました。自分たちはただ待っているだけで全てが完了し、最終的に遺産が送金されたときは「ここまでスムーズにいくのか」と驚いたほどです。兄弟間で揉めることもなく、最後まで安心して任せられました。